恋は理屈じゃない
今日のスカートの長さは膝丈。それなのに千歳さんは、まるで私が悪いことをしたように言う。
「そんなに短くないですよ」
「いいや、短い。これからは俺以外の前で短いスカートを履くのを禁止する。それから合コンに参加するのも禁止だからな」
真面目顔でそんなことを言い出す彼を、信じられない思いで見つめた。
「もしかして、嫉妬?」
「まあな。誰かさんが無防備すぎるからな。ほら、今だってこんなに隙だらけだ」
「……あっ」
千歳さんは私の鎖骨にチュッと音が鳴るキスを落とすと、口もとをニヤリと上げた。
「さて、次はどこを攻めてほしい?」
「ええっ?」
攻めてほしいって……私にはそんな余裕などないのに……。
返事に困っていると、彼がクスリと笑い出す。
「今夜は寝かせないから覚悟しろよ」
千歳さんの情熱的な言葉を聞いて戸惑っていると、ついばむようなキスが降り落ちてくる。その甘美なくちづけは私から理性を奪う。
「……ぁっ……ん」
身に着けていたものを脱がされた記憶すら曖昧なまま、身体中に与えられる刺激に耐えられず、恥ずかしい声を何度もあげた。