ミニミニ集
甘えたい(大地×こころ)
二人掛けのソファーに体を預けていると、左肩に重みを感じた


「お腹すいた」


「……子供(ガキ)か」


色気もないもないセリフに思考が止まりそうになるが、そもそも色気を期待する方が間違えだったと思い直した



「お腹すいた」


大きな溜め息を吐きながら愛車のキーに手を伸ばす



「何食いたいんだ?」


「肉」


「アバウトすぎだろ」


「じゃあ牛」


余り変わらない


「料理で答えろ。料理で」

頭を小突いた


「ハンバーグ」


「行くぞ」


腕をひき、立ち上がらせる




「うん」



今夜はハンバーグ




< 7 / 10 >

この作品をシェア

pagetop