PINKY

「じゃあ今日は終わり。」


担任の終わりの声で


皆が喋りだした。


今日はもう終わり


毎年始業式はこんな感じで午前中で終わる

  

委員長は今回も私
  

"去年もやってたから"


そんな理由。


でも別に嫌じゃなかったから引き受けた。



ふと周りを見ると


もうグループは固まってて


今年も私は独りになりそう。


別に独りは嫌いじゃないし


今までもそうだったから


気にしてない。



ふと神矢 隼人を見てみると


神矢 隼人の周りには 派手な人たちが集まっていた。


そこだけ周りよりも空気が明るくて


見てて微笑ましかった。


不意に、神矢 隼人と目があった。



・・ううん、そんな気がした。


だって神矢 隼人はあたしの後ろにいた男に声をかけたから。


あたしの事なんて見るはずも無いのに。


特にしなきゃならない仕事も無かったから


教室を出てすぐに家に帰った。


でも家についても暇。


することもなく・・


なんとなく外に出たくなって


いつもは暗くなったら外出しない私が
 

夜の街へ出掛けた。


ねえ…


あたしがこの時出掛けようと思ったのは



偶然?



必然?



それとも…



本当に





運命だったのかな?


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