PINKY


夜の街をいつものメンバ-と歩く。


いつもと同じメンバ-で


いつもと同じ時間帯だけど


ひとつ違うこと。



ここはいつもは通らない道。


なんか通りたくなった


特に理由なんて無い。



周りの奴等はそんなこと気にもせず


お喋りに燃えてる


俺はほとんど聞いてなくて


ただ相槌をうつだけ。


どうせ内容は他愛もない話


なんか聞く気がしなかった。



そんな時


前から一人の女が歩いてくる


見た感じ他人。


知り合いじゃない


普通に通り過ぎようとした時


ある女の姿が思い浮かんだ


そして俺はその女の名前を口にした


 
「委員長?」



名前じゃないけど


ただ…
 

言ってみた。


そんなはずないのに


口にした自分自身に驚いた

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