クラッカーにはご用心
「ああ、終わりにするさ。もう探さなくていいからな。早く病院に行くぞ。」
「……やから、病院は」
「何やってるんや、みつばち!」
2人が揉めていると、用が終わったのだろうか叡執が通りかかる。
「黄縁叡執…!」
「ことり、ちゃんか。お前に用はないんや。」
「貴様に呼ばれる筋合いは」
「みつばち。」
「おい、人の話を聞け!貴様、ちゃんと病院に行かせてないだろ。」
「あ?なんで俺が病院に行かせる必要があるんや?行きたかったら自分で行くやろ。」
叡執の言うことは最もだが、救急車で運ばれなければならないほど放置し途中退院する蜜穿が、自ら行くとは到底思えない。
「そういう問題ではない!貴様本当に…!」
「やるんなら、殺ってもええけど?」
無関心で挑発的な叡執の言い種に我慢ならないのか、怒りに任せ殊犂は胸ぐらを掴む。
しかし。
「っ!!」
叡執を守るように殊犂の手を振りほどいたのは、蜜穿だった。
「みつばちは俺のモンや。」
所有物と言わんばかりの言葉を吐いて、叡執は蜜穿を車に押し込んで去って行った。
立ち尽くす殊犂を残して。
「……やから、病院は」
「何やってるんや、みつばち!」
2人が揉めていると、用が終わったのだろうか叡執が通りかかる。
「黄縁叡執…!」
「ことり、ちゃんか。お前に用はないんや。」
「貴様に呼ばれる筋合いは」
「みつばち。」
「おい、人の話を聞け!貴様、ちゃんと病院に行かせてないだろ。」
「あ?なんで俺が病院に行かせる必要があるんや?行きたかったら自分で行くやろ。」
叡執の言うことは最もだが、救急車で運ばれなければならないほど放置し途中退院する蜜穿が、自ら行くとは到底思えない。
「そういう問題ではない!貴様本当に…!」
「やるんなら、殺ってもええけど?」
無関心で挑発的な叡執の言い種に我慢ならないのか、怒りに任せ殊犂は胸ぐらを掴む。
しかし。
「っ!!」
叡執を守るように殊犂の手を振りほどいたのは、蜜穿だった。
「みつばちは俺のモンや。」
所有物と言わんばかりの言葉を吐いて、叡執は蜜穿を車に押し込んで去って行った。
立ち尽くす殊犂を残して。