クラッカーにはご用心
「ほら、着いたぞ。」
フワフワとした意識のまま、寝かされたのはこれまたフワフワなベッド。
「少しでも何か……、探してくるから待ってろ。」
ここは、マンションの一室。
きっと殊犂の部屋らしいと蜜穿は思った。
何故なら。
「(おまわりさんの匂いや………)」
ベッドからも部屋からも、殊犂の匂いしかしなかったからだ。
「………―――――」
息をする度に、今まで感じたことがない安心感に包まれて。
蜜穿の意識は次第に………――――
「とりあえず、水でも……っ!」
食べ物より飲み物の方がいいかと思い水を汲んでくるが、蜜穿はスヤスヤと眠っていた。
誰かを失うことに怖がって逃げ出したとしても、
誰かの幸せに怯えて手を振り振り払われても、
探して掴まえに行けばいい。
何度、自分の未来に臆病になって闇に迷っても
俺の為にそうするなら、俺がそうすればいいそれだけだ。
原因も解決法も『蜜穿』にとって『殊犂』ならば。
穏やかな寝息をたて無防備な寝顔に、殊犂はそう思った。
「おやすみ…」
いや、誓ったのかもしれない……
フワフワとした意識のまま、寝かされたのはこれまたフワフワなベッド。
「少しでも何か……、探してくるから待ってろ。」
ここは、マンションの一室。
きっと殊犂の部屋らしいと蜜穿は思った。
何故なら。
「(おまわりさんの匂いや………)」
ベッドからも部屋からも、殊犂の匂いしかしなかったからだ。
「………―――――」
息をする度に、今まで感じたことがない安心感に包まれて。
蜜穿の意識は次第に………――――
「とりあえず、水でも……っ!」
食べ物より飲み物の方がいいかと思い水を汲んでくるが、蜜穿はスヤスヤと眠っていた。
誰かを失うことに怖がって逃げ出したとしても、
誰かの幸せに怯えて手を振り振り払われても、
探して掴まえに行けばいい。
何度、自分の未来に臆病になって闇に迷っても
俺の為にそうするなら、俺がそうすればいいそれだけだ。
原因も解決法も『蜜穿』にとって『殊犂』ならば。
穏やかな寝息をたて無防備な寝顔に、殊犂はそう思った。
「おやすみ…」
いや、誓ったのかもしれない……