ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる
店から少し離れると、だんだんとパンの匂いからも遠ざかってしまう。
僕はなんだか寂しくなり、思わず手にしていたパン屋の袋に顔を入れその匂いを堪能していた。
僕は本当にパンが好きなんだ。
「あはは!やめなよ」
詩織はそんな僕をチラリと横目で笑っている。
「ああ、いい匂いだ」
やっと袋から顔を上げた僕に「気持ちは分かるよ」と彼女なりのフォローをしてくれる。
自然と笑顔になる2人。
なんて事のない、そんなやりとりが僕にはとても新鮮だった。そして、なんだか期待で胸がいっぱいになっていた。
詩織はどんな風に感じているのだろう……そんな不安もあるにはあるが、彼女の表情や口調からはもうぎこちなさは感じなかったし、何より詩織も楽しそうだ。
僕だけが楽しんでいるのなら、僕だってきっとこんなに楽しいわけがない。
そして、僕らは公園に戻る途中の以前は酒屋だったというまだピカピカのコンビニに寄り、パンのお供に僕はアイスティを詩織はミルクティーを選んだ。
僕はなんだか寂しくなり、思わず手にしていたパン屋の袋に顔を入れその匂いを堪能していた。
僕は本当にパンが好きなんだ。
「あはは!やめなよ」
詩織はそんな僕をチラリと横目で笑っている。
「ああ、いい匂いだ」
やっと袋から顔を上げた僕に「気持ちは分かるよ」と彼女なりのフォローをしてくれる。
自然と笑顔になる2人。
なんて事のない、そんなやりとりが僕にはとても新鮮だった。そして、なんだか期待で胸がいっぱいになっていた。
詩織はどんな風に感じているのだろう……そんな不安もあるにはあるが、彼女の表情や口調からはもうぎこちなさは感じなかったし、何より詩織も楽しそうだ。
僕だけが楽しんでいるのなら、僕だってきっとこんなに楽しいわけがない。
そして、僕らは公園に戻る途中の以前は酒屋だったというまだピカピカのコンビニに寄り、パンのお供に僕はアイスティを詩織はミルクティーを選んだ。