ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる

詩織とあの丘で出会い付き合い始めてからもう7年が経つ。

その間に2人は大学を卒業し、詩織は地元の図書館の司書に、僕は少し離れた町で小学校の教師となっていた。

もちろん、ずっと順風満帆に過ごしてきたわけではない。

お互いに忙しく会えない日々が続いたこともあったし、小さなケンカもたくさんした。

俗に言う倦怠期みたいなのも経験したけれど、その度に僕らはお互いの絆を深めていった。そんな気がする。


そんな僕は、ついに決心をしたーー。


僕らが付き合い始めてからちょうど７年目の今日、詩織にプロポーズをする。