ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる
ハルのことを忘れたことはないし、忘れようとしたこともない。

それでも今、私の薬指にはキラリと光るリング。

新しい出会いは私の心を温め、幸せで満たしてくれた。

そんな彼と私は、北海道で結婚式を挙げる。

彼からプロポーズされた時、私は初めて彼にハルの話しをした。

最初は驚いた様子の彼だったが、すぐに私に言ってくれた言葉。

『僕らも、北海道で式を挙げよう』

その一言で私は、彼が私のこともハルのことも、全て受け入れてくれた、そう感じることができた。

ああ、この人でよかった。

ハルが私とずっと一緒にいることが出来なかったからこそ、出会うことができた、まさに運命の相手。

ハルよりももっと、その大きな暖かな心で私を包んでくれた。

ハル、ありがとう。

私は今、とても幸せです。


あなたがいてくれたから。
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