ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる
ハルと約束をしている日は、朝から曇り空だった。
昨夜、ハルとあの丘で会っていたことがもう遠い昔のことのように感じながら、私はいつものようにコンビニのレジに立つ。
今日はちゃんとバイトが終わる時間を伝えてあるので、時間を気にすることもない。
「ありがとうございましたぁ!」
外のどんよりとした空模様とは逆に、私の心は晴れ晴れとしている。
またハルに会える、そのことが私の気持ちを上げている。
「なにか良いことでもあった?」
私が長くバイトを続けてこられたのも、この女性店長のおかげかもしれない。
「え?いや……まあ」
まだ人に胸を張って話せるほど、ハルとの距離が近いわけではない。適当にお茶を濁す。
「まあ、なんでもいいわ。笑顔は、周りの人も幸せにするからね」
そう言った店長も、いつもの笑顔を見せる。
「あはは、ですね」
いつも従業員のことを考えてくれているのがよく分かる。
私の憧れの大人だ。まあ、まだまだ程遠いけれど。
昨夜、ハルとあの丘で会っていたことがもう遠い昔のことのように感じながら、私はいつものようにコンビニのレジに立つ。
今日はちゃんとバイトが終わる時間を伝えてあるので、時間を気にすることもない。
「ありがとうございましたぁ!」
外のどんよりとした空模様とは逆に、私の心は晴れ晴れとしている。
またハルに会える、そのことが私の気持ちを上げている。
「なにか良いことでもあった?」
私が長くバイトを続けてこられたのも、この女性店長のおかげかもしれない。
「え?いや……まあ」
まだ人に胸を張って話せるほど、ハルとの距離が近いわけではない。適当にお茶を濁す。
「まあ、なんでもいいわ。笑顔は、周りの人も幸せにするからね」
そう言った店長も、いつもの笑顔を見せる。
「あはは、ですね」
いつも従業員のことを考えてくれているのがよく分かる。
私の憧れの大人だ。まあ、まだまだ程遠いけれど。