ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる
公園に着いたのは待ち合わせの20分ほど前だった。真っ白なユキヤナギが今日も僕を出迎えてくれる。
やはり少し早かったのか、広場にも丘の上にも詩織の姿はまだない。
僕はいつもするように躊躇なく芝生の上に腰を下ろし、ほんといい天気だ、なんて思いながら高い空を見上げていた。
「春太くん!」
えっ⁇
急に背中を叩かれ振り向いたそこにはもちろん詩織がいて。
昨日の制服姿とは全然違う、大人しめだけれど女子らしい格好をしていたので、僕は眩しくて目を細めた。
「早いね!私の方が先だと思ったのに」
詩織も、躊躇せず芝生に腰を下ろす。服が汚れる、とか気にしないんだな……なんか、いいな。
「あはは、ちょっと寝坊しちゃってさ。でも僕も今来たところだよ」
「ふーん。寝坊したのに早いって、変なの!」
そう言って笑う詩織も、待ち合わせの時間よりも早く来てくれた。どんな理由であっても、それは嬉しいことだった。
「いい天気でよかったな」
「うん、そうだね」
僕の言葉に2人は小さい雲が漂う青空を見上げる。そして同時に視線はユキヤナギへ。
「今日は風が強いから、花散っちゃうかもね」
詩織は、少し名残惜しそうに目を細める。
「うん……そうだね」
僕もやっぱり、名残惜しかった。
やはり少し早かったのか、広場にも丘の上にも詩織の姿はまだない。
僕はいつもするように躊躇なく芝生の上に腰を下ろし、ほんといい天気だ、なんて思いながら高い空を見上げていた。
「春太くん!」
えっ⁇
急に背中を叩かれ振り向いたそこにはもちろん詩織がいて。
昨日の制服姿とは全然違う、大人しめだけれど女子らしい格好をしていたので、僕は眩しくて目を細めた。
「早いね!私の方が先だと思ったのに」
詩織も、躊躇せず芝生に腰を下ろす。服が汚れる、とか気にしないんだな……なんか、いいな。
「あはは、ちょっと寝坊しちゃってさ。でも僕も今来たところだよ」
「ふーん。寝坊したのに早いって、変なの!」
そう言って笑う詩織も、待ち合わせの時間よりも早く来てくれた。どんな理由であっても、それは嬉しいことだった。
「いい天気でよかったな」
「うん、そうだね」
僕の言葉に2人は小さい雲が漂う青空を見上げる。そして同時に視線はユキヤナギへ。
「今日は風が強いから、花散っちゃうかもね」
詩織は、少し名残惜しそうに目を細める。
「うん……そうだね」
僕もやっぱり、名残惜しかった。