暗闇のアリス second story [完結]
青年は彼を睨みつける
しかし、本当に殴りかかりそうな剣幕では無い
「珠樹、なぜそう思うんだ」
「紫雨……」
「そーだよ。タマは無意味にそんなこと言うやつじゃないよ」
「サク……」
「そうだな、タマすまない。」
「葉瑞……」
彼らの絆はまるで目に見えているがごとくに強かった
珠樹は自らの闇のことも話さねばならない
しかし、彼らには理解してもらえるような気がした
なぜ今まで黙っていたのか、こんなにも頼もしい仲間ではないか。
彼は一呼吸してから、全てを話し始めた。