暗闇のアリス second story [完結]
私は座っている潤に近づく
「ねぇ、潤。なぜ、私に兄のことを話してくれなかったの」
わたしがずっと抱えていた疑問をぶつける
「あいつは、お前のことを妹なんて思っちゃいなかったからだ。」
「?」
「あいつはガチで惚れてたんだよ。おまえに。 」
私はその言葉に息を呑む
「俺はあいつのそばにずっといたからわかる。
初めは、お前への嫉妬心でいっぱいだった。
だけど、いつしかお前への愛情へと変化した。それまでは良かったんだ。」
「……。」