暗闇のアリス second story [完結]
潤は月を仰ぎみる
「俺はな、その愛情が日に日に歪むのがわかったんだよ
お前を独り占めにしたい。お前を閉じ込めたい。
お前を殺したい。ってな、
だが、あの日お前はあいつの両親に殺されかけていた。
お前のその類稀な殺しの才能に勝手に歓喜し、勝手に恐怖したんだ。」
「……なにがあったとしても、私はあなた達にその時助けてもらえなければ死んでいたわ。
潤、助けてくれてありがとう。
これからは、あなた達を支えたい。力になりたい。それが、私の存在する意味だと思うから。」
「お前がしたい用にすればいい、やめたい時には辞めればいい。
次の仕事はもうお前を闇に屠ることは無い。
もう、俺も未熟じゃないからな。
あの頃の俺は未熟で、こんな仕事をするしかほかに道はないと思っていた。
でも、今からはおまえを笑わせてやれる」