暗闇のアリス second story [完結]





潤は月を仰ぎみる







「俺はな、その愛情が日に日に歪むのがわかったんだよ




お前を独り占めにしたい。お前を閉じ込めたい。


お前を殺したい。ってな、







だが、あの日お前はあいつの両親に殺されかけていた。







お前のその類稀な殺しの才能に勝手に歓喜し、勝手に恐怖したんだ。」










「……なにがあったとしても、私はあなた達にその時助けてもらえなければ死んでいたわ。





潤、助けてくれてありがとう。





これからは、あなた達を支えたい。力になりたい。それが、私の存在する意味だと思うから。」











「お前がしたい用にすればいい、やめたい時には辞めればいい。





次の仕事はもうお前を闇に屠ることは無い。






もう、俺も未熟じゃないからな。






あの頃の俺は未熟で、こんな仕事をするしかほかに道はないと思っていた。




でも、今からはおまえを笑わせてやれる」





< 255 / 289 >

この作品をシェア

pagetop