暗闇のアリス second story [完結]
動き出す影
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サングイノーゾside
真っ暗闇に染まる1室
女らしき人影が2人
「ねぇねぇ、"カリナ"。あいつらに一部の情報取られたらしいよー。
まぢ、素人の情報屋なんかつかうからじゃん」
向き合った2人の顔は鏡のように全てが左右反転
「そうなん"マリナ"?でもあいつ、使えるやつやったしー。。まあ、ここまでがんばったんちゃう?」
「はあ?……まあ、あたし達のことは漏れてないみたいだけどね」
「うちは、別に漏れてもよかったんやけどなー」
その部屋には、2人だけではなく、また闇に染まった住人がいる
「……まあそっかー。ねぇ、"迷人"の情報は漏れてるよー」
「…………」
迷人と呼ばれる男は口を噤んでいた
「ねえってば!」
痺れを切らしたのか、鋭いナイフのような眼光を女達にとばす
「おまえ、誰に口聞いてんだよ。……死にたいのか?」
その言葉に周りの人間は凍りつく
それはまるで彼のことを皆がトップと認めるように。