暗闇のアリス second story [完結]
「僕をこんな所に連れて来て、どうするつもりだ」
「…………」
僕が問いかけても奴は一向に口を開かない
腕を組み、何かを考えているようにも見える
しびれを切らして、僕が話しかけようとした時だった
「宇佐見 藍のことは忘れろ。」
「は?」
忘れろだって?なんでこんなやつに言われないといけないんだ
「おまえ、藍とどういう関係だよ」
「…………。」
まただんまりかよ
「質問を変える、藍は今どこにいる?」
「宇佐見 藍という人物は、この世に存在しない。もとからいなかった。それだけだ。」
「ふざけるな。藍は確かにいた。僕達と共に存在してたんだ、」
「そんな記録はない。もう、いないんだ。」
藍が消えた
そんな、、、