暗闇のアリス second story [完結]
僕は目の前のこいつを睨みつける
こいつはどう考えたって光の人間ではない
DRAGONの中で僕は狭間にいる人間だ
それを知っていて、紫雨ではなく僕にこの話をしに来たのだろう
藍は、確かに普通ではなかった
でも、消えたって…………
そんな話、信じれるほど僕達は大人ではない。
むしろ、藍がいないとDRAGONは壊滅状態なくらいに藍に依存してしまっていたのだ。
「…………。」
ぼくは、何も言えなかった。
どうすればいいのかも分からなかった。
ただ一つ、分かるのは
目の前のこいつは藍について何らかの情報をもっていること。