手のひらの恋



付き合ってるとか
浮気相手だとか
夜手を繋ぐ二人を見たとか
放課後の教室でキスだとか


ないことばかり噂されていた。




「なにそれ〜‥」


身に覚えのないことばかり
噂されてると知ったきなりは
呆然とした。





「けどさ、きなこは好きなの?」


愛子は単刀直入に聞いた。




「んー‥いいやつ」






きなりは自分でも
よく解っていないことを
二人は感じ取り、
三人で寝ることにした。
< 29 / 69 >

この作品をシェア

pagetop