手のひらの恋


「あ、横溝。」



犯人は蓮見だった。


「…いだい。。」


「ははっごめんごめん。」


きなりは痛いことも忘れ
蓮見の笑顔にきゅんとしてた。



「にやけんなよきもいなあ」


「てかさっさと行けし。
席座りたいんだけど。」


負けじときなりは言い返す。






式を終え、教室に向かった。


知らない顔ぶれで
ドキドキしていると
女の子が声をかけてきた。



「ねえねえうち美里!
よろしくねえ!」

目が大きくはっきりした
顔立ちの女の子だった。


「あたしは真琴。」

隣には少しハーフっぽい
クールだけど可愛らしい
女の子がいた。


「あ、よろしく!あたしきなり!」
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