手のひらの恋



【桜井が亡くなりました】





「え‥?う‥そ‥」



きなりは玄関にしゃがみ込んだ。





桜井は頼れる兄貴な存在で
みんなに好かれていた。

きなりもよく呑みをして
仲良くしてもらっていた。






「きなり‥?どうしたの?」


中からお母さんが出てきた。





「桜井‥が‥死んだ‥」






きなりはお母さんに支えられ
部屋に入った。
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