手のひらの恋


「あっ蓮見…」



きなりが気づくと
蓮見は手をあげた。



きなりも照れながら
手を振り返した。




「お?彼しか?」


中で吹いていた先輩が
いつの間にか隣にいた。



「ややっ違います!!」



あわてたきなりを
先輩は微笑んで見ていた。





部活も終わり
塾の時間が迫っていた。



「やばいやばい!遅刻する!
先輩!さよならー!」




きなりは走って部室をでた。




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