手のひらの恋



【蓮見です】



知らないアドレスは蓮見だった。

どうやらHPから送ったようだ。


それから何通かしているうちに
きなりは眠りについていた。










朝になり目を覚ますと
右手に携帯を握ったままだった。


「寝ちゃったんだ…」



きなりはメールをしていたのに
寝てしまった後悔と同時に
今日に持ち越したことに
幸せも感じていた。



無条件に、今日もできる。

そう思ったのだ。

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