手のひらの恋



「おは…」


学校に着き教室にはいるなり
挨拶をする間もなく
真琴と美里が飛びついてきた。


「おめでとー!!」


ふたりの後ろには
大きな袋と小さな袋が並んでいた。



「ありがとう!
知ってたんだ…!」


感動して涙目になった
きなりの頭を真琴は
「当たり前じゃん」
と言いながらなでた。



「はい!これ!」


二人に渡された二つの袋。



「わー!ありがとう!
あけていい?」


「もちろん!」



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