神様方の御命令♡



「遅いのう」

「まぁ待てよ。あいつが遅れてくるのはいつものことだろ」

「ゼウスよ、お前はヴィーナスに甘すぎるのだ。もっと厳しく言ってやってもいいではないか」

「うるせぇっつってんだろうが。このクソジジイ。いいんだよ、あいつは怒るとすぐ拗ねっから」


薄暗い照明の部屋では、おおよそ40名が集まっていた。

黒い光沢のある長テーブルは、薄暗さの中で妖艶な雰囲気を醸し出している。



全員のイライラが大気中に溢れ出していた。


そんな中を、とびきりの甲高い声がその大気を震わせた。



「おまたせぇーーーっ!!!」



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