狂愛に狂愛されて
つぎの日。
『先生のバカ!!!!』
担任の松先生に
「美優!今日の放課後手伝って!」
と言われ、居残りすることに。
もちろん断れなかった。
作業をしていて気付けば外は日が沈みかけていた。
また、あのストーカーが来るかもしれない。走って校門を出る。
ドンッ
校門を出た瞬間、人とぶつかってしまう。
『あっ、ご、ごめんなさい!』
上を見上げた瞬間、ふっ、と私の口元にハンカチが添えられる。
「これからは、ずっと一緒だよ…」
そんな言葉を遠くに、意識を手放した。