真夏の初恋。
私はタオルを部員のみんなに渡していく。
「藍華~ お前 さっき顔 死んでたぞ笑」
「は!? 暑いんだからしょうがないでしょ!」
高校2年 佐野 涼太
いっつもからかってくる 幼馴染み
しかも家まで隣 いわゆる腐れ縁ってやつかな。
密かにずっと片想いしてるんだけど。
そんなの涼太は全然 気付いてない。
話せるだけで嬉しいんだ。だから、告白なんかしない。
振られてこの関係が崩れたらもっと嫌だ。
「あんたなんか 試合で転けそうになってたくせに!」
「う、うるせぇ!床が滑りやすくなってたんだよ!」
「…ドジ」
「おーい、あんまりイチャイチャすんなよーバカップル」
先輩から言われる
「「カップルじゃないです!」」
「息ぴったり笑」