空の下で
1章
柚姫side
「行ってきます」
誰もいない家に呼びかけて家を出た。
今日から新しい病院に勤めることになった。
前の病院は良かったんだけど、
人手が多くて、できたら人手の少ないとこに回って欲しいということで、今日新たな場所に来ることになった。
新しいトコはすごく設備が充実してるみたい。
だから、かなり楽しみなんだよね。
こっちに越してきたマンションからはバスで行ける。
バスが来るのを待ってるうちに、雨がサーッとふりだした。
つくづく私はツイてない……
なんで雨降るの……
バスが来るとすぐに乗り込んだ。
今日から新しいとこ行くのにビショビショじゃん!
「あの……使います?ハンカチ」
びっくりして上向くとすらっと顔の整った男性がこっちを向いてる。
「え、いいんですか?」
「うん、それ母さんが妹に買ってきたんだけど使わないから俺のになってたヤツなわけ。だから、貰ってくれていいよ?」
「それは悪いですよ!必ず後日返しに行きます!」
って!!!
そんなん言ったはいいけど住所とか知らないじゃんか!
誰もいない家に呼びかけて家を出た。
今日から新しい病院に勤めることになった。
前の病院は良かったんだけど、
人手が多くて、できたら人手の少ないとこに回って欲しいということで、今日新たな場所に来ることになった。
新しいトコはすごく設備が充実してるみたい。
だから、かなり楽しみなんだよね。
こっちに越してきたマンションからはバスで行ける。
バスが来るのを待ってるうちに、雨がサーッとふりだした。
つくづく私はツイてない……
なんで雨降るの……
バスが来るとすぐに乗り込んだ。
今日から新しいとこ行くのにビショビショじゃん!
「あの……使います?ハンカチ」
びっくりして上向くとすらっと顔の整った男性がこっちを向いてる。
「え、いいんですか?」
「うん、それ母さんが妹に買ってきたんだけど使わないから俺のになってたヤツなわけ。だから、貰ってくれていいよ?」
「それは悪いですよ!必ず後日返しに行きます!」
って!!!
そんなん言ったはいいけど住所とか知らないじゃんか!
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