空の下で
「さすが……雪……はやい……」


ん?なんか息続かない……?


「柚姫……?大丈夫?」


「ん……大丈夫」


息が……


おかしい……


雪がさりげなく私の手を取る。


「脈乱れてるね……最近なにか違和感とかないの?」


完全に医者モードになっちゃって………


「特に……ない」


って言っちゃったけど最近嫌な予感しかしない……


『15年間は要注意だから、違和感があればすぐに病院行ってください。』


あれから13年経った……


胸に違和感がある……


あの時と、同じ痛み、症状……


もしかして再発したのかなぁ……


「とにかく明日検査してもらってね、絶対。」


「……」


どうしよ……私……


「とにかく早くご飯食べて今日は寝たら?てか私今日泊まっていい?」


「うん……いいよ!」


「ほんとに柚姫心配……なんか持病あるの?」


「ううん、無いよ……うん」


「なんだろなー、ほんとに心配……」


「大丈夫だよ、雪ごめんね……心配かけて……」
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