空の下で

翔side

「華原柚姫です!よろしくお願いします!」


今日異動してきた彼女に、俺は一目惚れしてしまった。


淡い栗色の長くてクルクルした髪を一つでまとめて、目がぱっちりしてて可愛らしい。


背がちっさいし、俺の理想像って感じ。


彼女の病院案内、ほんとは俺がしたかったけど、何をしでかすか分からないから、河野に頼んだ。


河野には彼女がいる。


それが、雪ちゃんだ。


だから、手を出さないと安心していた。


するといきなり無線電話ががかかってきた。


「翔さん、仮眠室空いてます?」


「うん、誰も使ってないけど……」


「柚姫さん、寝不足で、めまいと吐き気あるみたいなんで、ちょっと休ませてやってもいいっスか?」


「いいよ」


とても心配……


また電話が来た。


「先生!急患です!!」


「すぐ行きます。」


今日は当直だし、大変な日だ……
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