空の下で
それからすぐに急患や患者の急変に追われて、いつの間にかもう夜中の二時になっていた。


だいぶ遅い夜ご飯にカツ丼を食べて、シャワーに入った。


浴びて、医局に戻ろうとした時、電話が鳴った。


雪からだー。


「はーいもしもし。」


「あ、もしもし翔さん!!柚姫が!!!」


「柚姫がどうかしたのか!?」


「なんかっと、とにかく様子がおかしいの!!!」


「まって、すぐ行くわ。」


「分かった!」


俺は、少し休憩と言って、抜けた。


車で急いで車を飛ばした。


雪が送ってくれた住所に向けて、飛ばした。


着くと、柚姫は戻していた。


だいぶ戻してる……


「柚姫!?大丈夫か!?」


「翔先生……ごめんなさい……」


「俺のことは気にしなくていいから」


「すみませんっ……」


「病院に運ぶから、ちょっとごめんな……」


と言いながら、柚姫を抱き上げた。


めっちゃ軽い……。


「ごめんなさいっ……」


「だから、俺のこと気にしなくていいよ」


と言った時、柚姫のてがぼとっと落ちた。


車に乗せてから、声をかけたが応答がない…


「雪も来るか?」


「うん」


扉を閉めて、夜の誰もいない道路を飛ばした。」


病院につくと、抱っこして処置室までおぶった。


「脈が乱れてる……本人貧血って言ってるんだよね?」


「うん……だけど、すごい苦しそうにしてた……」


何なんだろ……


一刻も早く柚姫を楽にさせたい。
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