空の下で
「ええ……ほんと大丈夫??」


「うん……でも仕事のストレスでときどき脈飛ぶんだけどね……」


「大丈夫じゃないじゃん! ここの病院の人にはちゃんと言ってるの?」


首を横に振る。


「柚姫のことだからそうだろうと思ったよ…」


ため息をついて下を向く。


「でも柚姫?無理しないでね?あの時みたいに生死をさまようぐらいまでひどくならないでよ?いつでもまた連絡して?」


「ありがとう……なんか立場逆だねみっともない……」


「ううん全然大丈夫」


「早く風邪治してよ?お大事に」


「ありがと」


はぁ……


なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないんだろ。


てか誰も聞いてないよね?


聞かれたら困るよぉ……


最後まで終わり、カルテを整理していた。


「ウッ……」


痛い……


大丈夫大丈夫すぐおさまる……


「柚姫おつかれー、診察室で待ってるから早く来いよ?って翔からの伝言です。」


「雪?あ、ありがと…」


完全に忘れてた……


翔さんの診察……


それより早くおさまって……


10分ほどしてだいぶおさまった。


「柚姫さんお迎えに来ましたよ」


ふと振り返ると翔さんがいた。
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