空の下で
「なんで……」


「なんでって遅いもん……ね?」


「ごめんなさい……」


「顔色悪いね……もうここでしようか……」


あっ席そのままでいいよっと言いながら、私の前に座った。


「服少し上げてもらっていい?」


中に聴診器が滑り込まれる。


「んー、今日疲れた?」


「うん、ちょっと……」


「無理しすぎじゃねぇか?」


「無理なんてしてないよ」


「……。」


黙って翔さんは私を見る。


「たくさんの仕事押し付けちゃってごめんな……体持たなかったら俺呼んでくれよ?」


「あ……ありがとう……」


やばい……なんか翔くんがすごく眩しく感じる…


「なら今日はおしまい。気をつけて帰れよな……」


「ありがとう……!」


そのまま支度をして家に帰った。
< 43 / 128 >

この作品をシェア

pagetop