空の下で
「言わなきゃだめ……?」


「もしものことあったらどうするんだよ!心臓の異常は命にかかわるんだぞ??」


……。


何も言えない……。


展開が早すぎてびっくりなの私は……。


ちょっとの異常だから、少し経ったらマシになると思ってたのに、こんな大事になるなんて……。


「ここ数日不整脈は出た?」


「うん……」


「どれぐらい?」


「5回ぐらい……」


「……。なぁ、柚姫?次もし倒れたりしたら、絶対職場の人に言えよ?本当に危険な状態まですぐになにかしないとなるよ?」


「大丈夫だって。」


「大丈夫じゃないぞ……ほんとにやばい……脈が普段から乱れてるのに、それで普通!?……ちがうでしょ?」


「お兄ちゃん……次倒れた時、絶対いう……それまで黙っておく……」


「ほんとに言えよ?でも、ちゃんと気をつけろよな?いつ倒れてもおかしくないんだから。」


「うん……分かった」
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