空の下で
そして、午後、リハビリする子のところへ行った。


「あ、えっと、俺の妹の陽。高校2年。左足と左手に、障害があるんだ。お前も無理しない程度にな」


「え、妹さん??」


「そうだ、高校生のな」


「意外ですね〜」


「うるせっ」


頭をぽんっと叩かれ、


「俺は忙しいから、じゃ、よろしくね〜」


と言っていってしまった。


「陽ちゃんだよね?私は華原柚姫。よろしくね!」


「陽です。よろしくお願いします。」


兄に似たのかすごい顔立ちの綺麗な子。


そうとう麻痺してるみたいで、だいぶかかりそう。


「私、歩けるようになりたいんです。」


「なら、二人で頑張っていこうね!」


車椅子を奥にしまって、普通の椅子に座らせる。


「まずは左手の麻痺から克服しようね」


そういって何時間も何時間もリハビリを続けた。


一時間ごとに終わりにしようって何度も言ったけど、やりたい、やりたいって結局7時間やった。
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