空の下で

柚姫side

ぼんやり目が覚めると少し懐かしい景色だった。


「目が覚めたか?」


「あ……お兄ちゃん……」


やばい……どうしよう……


仕事やめろって絶対言われるじゃん……。


「あのさ、話があるんだけど……」


「ん?」


「披露宴でお酒飲んだ?」


「………………。」


「こうなることぐらい分かってただろう!」


「………………。」


「自分で自分の管理ぐらいできないのに医者なんか無理だ。」


「………………。」


「こないだのでだいぶ心臓は弱ってる。安静に寝てる時に何度も不整脈になってる。これ以上無理はかけたくない。だから、仕事今回ばかりはやめた方がいい。」


「やだ」


「だめ!もう生死に関わる問題だぞ?」


「やだ!!やだやだ!」


翔さんともっと仕事していたい。


もっと外来していたい。


やっと自由になったのに……。


なんで……なんで私なの…………
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