空の下で
4章

柚姫side

ふと目が覚めると、目の前には翔の寝顔があった。


唐突でびっくりしたけど、毎日見えるなら嬉しいに越したことはない。


起き上がると少し動悸があった。


不整脈なのか、少し吐き気もある……


口を抑えて我慢した。


30分ぐらいたって、落ち着いてきた。


もう少し寝ようか……そう思って、また布団に潜った。


冷や汗が止まらない。


パジャマがもうびしょびしょ……少し息も荒れてる気がする……


でも翔を起こしちゃダメだ……そう思って、反対側に寝返りをして、ゆっくり息をしていた。


「ハァッ……ハァッ……」


早く収まって……そう願っていたけど、全然収まらない。


そして、再び吐き気が来た。


「柚姫?大丈夫か?」


起こしちゃった……


さりげなく、私の左手を掴む。


「ちょっと厄介な不整脈出てるな、ちょっと待ってろ?」


頭に酸素が回ってなくて、ぼーっとしている。


「ちょっと点滴しようか」


点滴台に薬をかけて、上から通して針を私の手に刺す。


「ちょっと安静にしててな、まだ五時前だろ?もう少し寝てな……何かあったらすぐ呼んで、隣にいるから。」


そういって、また布団に入って寝た。


疲れてるのに……起こしてごめんなさい……。


早く収まって……そう願いながら、息を整えつつ目を閉じた。
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