空の下で
処置室に着くと、ベッドに寝かされた。


「ハァッ……ハァッ……ッハァッ……」


息が苦しくて酸素が頭に回ってなくてボーッとしてる……


翔が気づいてくれて酸素マスクをかけてくれた。


「ちょっとモニターで確認するな」


胸に機械をぺたぺたつけて、心電図と同時に音が鳴ってる。


少し聞いてもわかるほど脈が何回も飛んでる。


「ちょっと点滴かなぁ……このままだと危ない……」


喘息の発作止めと不整脈の点滴を入れられた。


だんだん呼吸も落ち着いて、酸素が取れた。


「今日何してたんだ?」


「電話した後……リビング行ったら……息苦しくて………そのままふらっとなって、……気づいたら3時で……部屋戻ろうと思ったら、なんか…またふらっと……」


「そうか……ちょっと熱あるっぽいから、出やすいのかもなぁ……吸入の薬持って帰ろっか……」


縦に頷く。


「今日は少し落ち着いたら帰ろ……ちょっと寝たらどう?マシになるんじゃない?」


「うん……ちょっと寝ようかな……」


そのままフーっと寝てしまった。


気づくと翔が名前を呼んでいた。


「柚姫?どう?起き上がれる?」


頷いて体を起こす。


大分体が軽くなった。


「熱下がったみたいだな、よかった……」


「ありがとう……」


またお姫様だっこしてくれて、かけるの車で帰った。
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