空の下で
「ご飯作るから、ゆっくりしててね?」


「無理するなよ?」


今日はハンバーグにする。


焼いてる時、お腹が空きすぎて音を立ててた。


「美味しいねぇ〜」


翔のこの言葉が聞きたくて、作りたくなる。


「今日は早めに寝な?」


「うん!おやすみ〜!」


一足先にシャワーを浴びて、寝室に入った。


目をつぶるとすぐに眠れた。


けど少し違和感を感じて目を覚ました時、翔は電話をしていた。


「かける……?」


「ごめんっ起こしちゃった?患者が急変してすぐ行かなきゃいけないんだ……もし何かあったら電話して?あと美容院まで走るなよ?」


「うん……行ってらっしゃい!」


送り出したのはいいけど……


胸のあたりに違和感がある。


冷や汗が出るも、大丈夫と信じて目を閉じた。
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