空の下で

翔side

急変した患者の手術が終わって、家族と話した後に休憩室に入ってケータイを開くと、不在が2件来ていた。


誰だ……？


恐る恐る名前を見ると、柚姫だった。


柚姫が……もしか何かあったのか？


すると、電話がきた。


ん？潤？？


「もしもし翔！？」


「潤が電話するの珍しいなぁ〜」


「そんな場合じゃないんだ！柚姫さんがうちの店にいるんだけど、発作かも！！」


「柚姫が！？」


「髪切ってる途中に気分悪くなったみたいでトイレいったら戻してて、今休憩室で横になってもらってる！」


待って！と言いながら、電話の奥からバタバタと音が聞こえる。


『柚姫さん！？』


「潤！柚姫まだ意識あるか？」


「翔！すぐ来て！！はっきりしてないと思う」


返事もしないうちに急いで救急へ走った。


「ごめん、あのさ、柚姫が発作で倒れてるから、救急車出してもらうことできるか？」


「分かりました！準備しますね」


何故だ……


あんなに安定していたのに……。