キミとの恋は、校則違反。
3
「‥‥宮本、」
顔を上げれば、そこにはアイツの整った顔。
切れ目で、鼻がスッと高く‥‥肌は綺麗。その銀髪だって似合ってる。
‥‥違う違う、そうじゃなくて。
屋上の扉を開けようとしたら、先に扉を引かれてしまい‥‥前のめりに倒れかけたのをアイツによって助けられたのだ。
「っ、この馬鹿力!」
「は‥‥ッ」
すぐに体勢を直すと、奴の頬を引っ張る。
「いきなり開けないでよ!?というか開けるなら、もう少し力加減を考えて!」
「ふぁ!?ひゃすけたんらから、へつにいいらろ!?」
「なに言ってるのか分かりませーん」
「てめぇ‥‥!」
パッと手を離して、フンと顔をそらした。