キミとの恋は、校則違反。




「‥‥また負けた‥‥?」


自分の名前、『氷室 莉音』の横には学年"2位”の文字。



今回は勝てると思っていたのに‥‥またアイツに負けた。

ぐしゃり、と個別の成績表を握りしめ、私は机に項垂れた。




「ほら、しゃきっとしな。"高嶺の花”さん」

「‥‥誰よ、そんな名前つけてきたの」


目の前でオレンジジュースの紙パックにストローをさし、笑いを堪える彼女に視線向ける。




「志乃(シノ)、面白がってるでしょ?」

「もちろん」


幼稚園からの付き合いである、井上 志乃は満面の笑みを浮かべていた。

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