欲情プール
あとは。


ー「彼に婚約の事バラして、別れるように仕向けたんでしょお!?」ー

それはきっと、慧剛が聡と挨拶した日で…
その日やたらと青ざめてた聡を思い出す。

事実、「俺は騙されてたんだ」と戻って来たのはその数日後で。


ー「脅して口止めするなんて…

…訴えたって揉み消してやる!」ー

脅した内容は、訴えるに他ならなくて…
聡が慧剛を不審がってたのも無理はない。


更にはこの4人の関係性を知って、
私と慧剛の繋がりが偶然とは思えず。

ー「2人で変な関係とか、なったりしてないよな…?」ー

いち早く自分への報復だと疑ったであろう聡が…
口止めにより、1人で抱えて。

仕事という名目で、私と慧剛がベッタリだったこの1か月を…
今までにないくらい不安がってたのも、納得出来る。


ごめんね、聡…



でもそれは自業自得で。

同じく私も自業自得で。



今はただ。

慧剛が何を語るのか、それしかない。


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