欲情プール
「ううん、ただ…
気持ち良過ぎて、どうにかなりそうだった…!」


「…っ、ならいっそ…
どうにかなってくれっ…!」


苦しげにそう訴えられたけど…
その意図を図る余裕なんてなくて。


でも本当はもう…
私はとっくに、どうにかなってるんだと思う。







こんなに抱き合っても、決して満たされる事のない欲情は…

この部屋にもう、なみなみに溜まってて。


やり場のないそれに溺れてる私達は…



そのうちきっと、息尽きる。





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