欲情プール



「茉歩っ!
愛してるっ、愛してるっ…!!」


その返しを喘ぎ声で誤魔化した私の上で、
満足そうに果てる聡。


約束通り、早く帰れる日を作った私は…
急速に聡との溝を埋めるようにして。

この前から、身体も許し始めた。



当然、聡は感激して。

とても優しく…
だけど色んな思いを抱えてか、執拗に。


私の身体に愛を注ぐ。



なのに私は…
もうそれを受け入れる事は出来なくて。



目を閉じて。
慧剛だと思うようにしても…

その行為は、その体温は違ってて。


その現実に泣きそうになった声すら、喘ぎ声にして取り繕う。



そんな私は最低で…
この状況に至った理由は、輪を掛けて最低だった。


それは、一週間前に遡る。










「茉歩の事が、解らない…」

眉をひそめて呟く慧剛。


利用されてた事実を知っても、今までと変わらない私。
それどころか、以前にも増して慧剛を求めてる状況に…

何か企んでるのか?と、不審に思われても無理はない。


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