欲情プール
途端!肌に違う刺激が走って…


「慧剛っ、キスマークは…!」

慌てて止めたけど。


「わかってる」

そう言いながらも、その唇は私の肌から離れずに、また吸い付いて。


「ぁ…っっ、…ねぇっ、待っ……」

さらに他の場所にまで、同じ事を繰り返す。


「あぁっ…!
っ、ダメっ…そこはっ……

ねぇ、慧剛っ…、もうやめてっ…!」


スーツ姿からは見えなくても、夏のラフな家着からは見えそうなギリギリの場所で…


「もうやめる」

なのに、赤い痕は印される。






「どうしたの、慧剛…?

これじゃ…」


漸く収まったその人に、困惑をぶつけた。

聡のキスマークに煽られたんだろうけど、
不倫関係でこんな事…
あのコには効果的でも、聡には当然逆効果で。
数日は一緒に寝るのさえ、避けなければいけない。



「解ってる…、解ってる!

っ、ごめん…
茉歩を独り占めしたかった」


どう言う意味!?

ねぇ、それって…
慧剛も私と同じ気持ちなの…?


まさか…
だって慧剛は前の彼女さんを…


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