欲情プール
「それにほら、通勤もかなり楽だし!」


引き受けようとした私に…
さらに最もな押しの一手が言い添えられて。

思わず笑った私を…
大崎さんが優しく見つめる。



「でも、仕事とプライベートはきっちり分けてもらいますよ?」


「じゃあ、決まりって事?」


「はい、よろしくお願いします」


「ありがとう!
俺の方こそ、よろしく」

握手の手を差し出されて…


…繋がった体温に、何故だかドキッとした。




この時は、まさか自分がこの体温に…

慧剛に溺れるなんて、想像すらしてなかったのに。









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