欲情プール
じわじわと策略の効果も出てるんじゃないかと、そんな期待もしつつ。

さっそく今日は揚げ出しの材料を買って来て…
4階のフロアに到着した。

その直後。
上から降りてきたエレベーターの扉も開いて…


「…っ、茉歩!
あ、早かったんだなっ?」


「聡…
うん、聡はラウンジにでも行ってたの?」


このマンションの最上階には、スカイラウンジが併設されてて。
聡にとってお気に入りの場所らしく…
私の帰りが遅い時は、よくそこで時間を潰してたらしい。


「うんまぁ、ちょっと飲みたくなってさっ」

少し焦った様子に…


嫌な推測が働いてしまう。

「…1人で?」


「う、うん!」

さらに焦った様子に…

不倫相手のコも一緒だったんじゃないかと、憶測に胸が痛んだ。



まさか私の住むマンション施設で、一緒に居ないよね?

そんな堂々と、デリカシーのない事しないよね!?


もし2人で居る所を見てしまったら…
そんなの耐えられない!


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