欲情プール
今回も、きっと誰もが手一杯で…
プレゼンまで寝ない気か?って言われた程の作業を、1人で無理してたんだと思う。

少しでも専務の力になりたかったのに…
これじゃ逆に、負担を増やしただけじゃない!


「専務をサポートするのが、私の役目なのに…
悔しいですっ…!

それに、1人で無理されて、こんな風に隠されたら…
信頼されてないようで、悲しいです…!」


「…茉歩、
俺は充分お前からサポートしてもらってる。
それに。
プロジェクトも含めて俺の我儘で増えた仕事だし、従業員あってこその会社だと思ってるから、周りに必要以上の無理はさせられない。
何より。
信頼してる相棒だからこそ、茉歩には無理をさせたくない」


「っ…

間違ってます。

私なんて最近現れた存在で、それまでは秘書が居なくてもやって来れたんですよね?
つまり秘書なんてその程度で、代わりはいくらでも居るんです。
でも専務の代わりは誰にも出来ません!

第一、その我儘のおかげで業績が格段に伸びて来たんだし、それは従業員にも還元されてるって聞きました。

そんな専務の方にこそ、もう無理はさせられません!」


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