欲情プール

プレゼン準備の全作業が終わったのは、予想通り深夜だった。

とはいえ、常務に突かれる隙もないくらい完璧に仕上げたし。
専務1人だったら徹夜になってたと思うから、今度こそサポート出来て嬉しかった。


少しでも長く睡眠時間を確保する為か、そのまま泊まる専務を残して。
私はひとまず家に帰ると、短い睡眠をとって…

いつもより早く出社した。


すると…



「専務!」


昨日のままの姿で、デスクにうつ伏せて眠ってる専務を映して…
忙いで駆け寄る。


すごい寝汗…
シャワーもまだだよね?


「専務!起きて下さ…」

早く来て正解だったと思いながら、その身体を揺すると。


「熱っ…!」

シャツ越しの体温に驚いた。


慌てて額に触れると、すごい熱で…


どうしよう!

とりあえず病院に…
それからプレゼンは、延期連絡?

とにかく、誰かの助けを呼ぼう!


1人じゃ動かす事も出来ないと思って、
専務のデスクに備えられてる電話で内線に繋ごうとすると。

バシッとその手が掴まれる。


< 58 / 289 >

この作品をシェア

pagetop