欲情プール
聡と似たような事なんか、
不倫じみた最低な事なんか…
したくなかった。


だけどこのままじゃ苦しくて、自ら終止符を打ってしまいそうだし…!

逆に終止符を打たなければ、この苦しみが一生続きそうで…


少しでも救ってくれそうな何かに、縋りたかったんだと思う。



でも本当は…
それを口実にして、専務の体温が欲しかっただけかもしれない。



私は何も言えずに俯いて…

手から伝わる体温に翻弄されて…


気付けば。



目覚めた欲に、支配されてた。





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